ただの競馬好きがPS5を買ったら
PS5買った。買えた。
別にそこまでやりたいソフトないしなあと冷ややかに見ていたが、ヨドバシ行くたびに入荷情報はチラッとチェックしていた。ゲリラ的に販売してたことがあったけどヨドバシのクレカないと売りません的なやつでじゃあいいよとスルーし続けていたのだが…。
今年に入ってクレカなしで普通に販売し始めた。
ざわざわと自分の中の何かが動き出す。
んで会社帰りの週末、気づいたら「今日も売ってたら買う」と決心していた。
ヨドバシに寄ると、デジタルエディション売っている。ちょうど欲しいバージョンだったので、脇目も振らずレジ行ってはあはあしながら買った。
外は雨。PS5すげー重い。でも持って帰った。
この「レジで欲しい物を買う」という高揚感を味わうために買ったようなもので、雨で故障しても襲われてもいいやと思った。
これがあと何年後とかだと駄目なんだわ。転売やAmazonで配達じゃ駄目だったんだわ。
今、この時その場所じゃないと経験できない何かってある。
映画好きが是非劇場で見て欲しいって言うのなんかわかる気がした。
あの空間じゃないと経験できない何かがあって、きっとそれは競馬にもあるのだろう。
昔に比べるとゲームに対する情熱は下がった。ソフトはダウンロードで買うようになった。
でもスーファミとF-ZEROをセットで買ったあの時や、チャリでコンビニ行ってデジキューブでFFⅦ買ったあの時に近い高揚感をもう一度経験できた。
「今を楽しまなきゃ!」とか言う人間は観測範囲では無責任率高いので信用してないが、PS5買ったあの日はまさにそのノリであった。
俺はあの日ヨドバシのレジじゃなきゃ駄目だったんだ。
とりあえずソウルハッカーズ2やりまくってクリア。
ロードがほぼないってこんな素晴らしいとは。
もう「Now Loading…」に戻れません。
ただの競馬好きが「試験の思い出」を語る
今週のお題「試験の思い出」
自分にとって一番の試験の思い出は大検になる。
正式には「大学入学資格検定」。今は廃止されて「高等学校卒業程度認定試験」にシステムが変わり、高認とか言われてるらしい。
いわゆる落ちこぼれ救済みたいなもの。
受験する動機は人それぞれだが、何らかの理由で高校中退した人がほとんどで自分もそう。高校ほとんど行けず中退して、死ぬかーと思ってたのだが、何か爪痕残したくなり合格を目指した。
しんどかったのは「家庭科」であった。
当時、受験科目に「家庭科」というものが存在していて、これが難関だった。
試験内容は何とか縫いとか料理の知識とかだった記憶があるのだが、そんなもん受験と並行して覚えられるわけねえ。
当時から天才競馬評論家兼努力家勉強家であったぶらですら一度目は「家庭科」を落とした。二度目の受験でようやく受かったのだが、英語だとか勉強する合間に何とか縫いも覚える作業はかなりしんどかった。
苦手としていたのは自分だけではなかったようで、「家庭科」は毎年全科目の中で最も合格点が低い科目だったのだ。
さすがに高認となった今では廃止されたらしい。
試験日のことはほぼ覚えていないが、一つだけ覚えていることがある。
会場で受験生が着席し待機していたところ、ある受験生が何かのトラブルで困っていて、周りの受験生が協力して事なきを得た。
何のトラブルだったかは全く覚えてない。
大検の会場に来ている受験生は皆訳ありである。
なんだけど、たまたまその場に居合わせた訳あり受験生たちが、困っている訳あり受験生を助けた。
その頃10代だった自分は、高校辞めて誰とも関わりがなく、周りは全部敵くらいに思っていたし、きっとこの会場に来るのもそういう人間ばかりだろうと思っていた。
だから、自分や周りがその受験生を手助けしたことに内心驚いた。俺はそういうことするヤツだったのか、案外周りも助けてくれるんだなと。
その時「世界って広いんだ」と思った。