ぶらログ

真・清く正しくおぞましく

溢れ出る憎しみを織りあげてたら時が経っていた件

無人島に1曲だけ持っていけるとしたらどの曲にするか。

 

自分ならCoccoの「樹海の糸」と答える。

 

この曲をどうやって知ったのかは覚えていない。それまでCoccoも知らなかった。

にもかかわらず、何らかの形で自分のアンテナに引っかかり、そして衝撃を受けた。

今までの人生で体育座りしながら一日中聞いていた曲が3つある。そのうちの1曲がこれ。

ちなみにあとの2つはUnderworld「Born Slippy (Nuxx)」と電気グルーヴ「N.O.」。

 

そういえば、瀧が逮捕されてもう少し感傷に浸るかと思ったがどうでもよかった。

電気グルーヴに思い入れがあるわけではないし。でも、卓球がツイッターで「キミたちのほとんどは友達がいないから分からないと思うけど友達って大事だぜ」とこの状況でつぶやいていたのには、ちょっとズシンときた。自分は「友達」を避けてきた人生だったから。

 

自分もダウナーな奴だが、だからCoccoが大好きということでもない。そういう人間が全員Cocco大好きと思うなよ。あくまでそこそこ好きなくらい。そもそもアーティストに惚れ込んだことがない。技術的なことも自分にはさっぱりわからない。

それでも、樹海の糸は、最初のイントロで自分を引き込んだ。優雅で冷酷な詞、何度聞いてもメロディが琴線に触れる。全く色褪せない。

アーティストだろうがジョッキーだろうが、よほど受け入れがたい思想でもない限りパーソナルな部分はどうでもいい。

ところで、何かと同じカテゴリーにされるCocco椎名林檎鬼束ちひろだが、この3人の方向性はかなり違わないか。オグリキャップスーパークリークイナリワンくらい違う。

 

樹海の糸とセットで思い出す記憶がある。それはマサラッキ高松宮記念

体育座りして樹海の糸を聞きながらマサラッキ藤田伸二を背にして勝つのを見ていたことを覚えている。

藤田といえば、先日、藤田菜七子が重賞初制覇を狙ってコパノキッキングと共に大井の東京スプリントに参戦した。

結果は2着。ネットでは評価が分かれていたのが興味深かった。

この時ふと思い出したことがあった。

かつて大井に所属していた女性ジョッキーのことを。

その人は、ちょうど今の藤田菜七子くらいの年齢で自殺した。

  

あれ?そういえば、樹海の糸って4月頃リリースじゃなかったっけ?どうして高松宮記念の記憶とリンクしているんだ?

そう思って調べたら、この時代はまだ5月に高松宮記念が施行されていた。

ついでに樹海の糸がリリースされた日も調べた。すると、1999年4月14日だった。これ書いてるのが2019年4月14日。ちょうど20年経ったらしい。これは本当に偶然だったので、思わずフッと独りで笑った。